Discography

六月茉莉/Jasmine in June

2007年6月6日リリース

台湾は多民族国家であり、使用される言語も、福建省南部を起源とする閩南語(ミンナン語・いわゆる台湾語)をはじめ、客家(ハッカ)語、北京語(いわゆる中国語)、ポリネシア系各原住民族の言語、加えて台湾はかつて日本の植民地として50年間日本に統治された歴史背景も有るため、年配者のほとんどが日本教育を受けていたので日本語を話す世代もまだいます。このようにして使用言語に関しましては大変多彩であります。

台湾では、古くから各民族の言語によるさまざまな歌が生まれました。 台湾歌謡と呼ばれるジャンルを大きく分けると「民謡」と作詞作曲者による「創作歌」があります。民謡は、自然を歌ったもので、古来より口承で現代まで伝わって来ました。作詞作曲者は不詳、曲の生まれた年代や経緯を特定することも難しいものがほとんどです。歌詞もメロディもさまざまですが、いずれも台湾開拓時代の郷土色を色濃く残しているのが特徴です。

このCDの中で民謡に当たるのは「丟丟銅仔Diu diu dang」、「六月茉莉Jasmine in June」の2曲です。 一方創作歌と言われているものは、基本的に作詞作曲者がいて、個人の表現を追求したものです。民謡と比べると歴史は浅く、日本の台湾統治とともに始まったとされています。 当時日本政府は、台湾人に民族意識を高揚させる伝統的な台湾民謡を歌うことを禁止しました。そこで日本のレコード会社は、台湾で文学や音楽の才能ある人材を集め、"台湾新歌謡"を作らせました。古い戯曲や西洋音楽が中心だったそれまでの台湾音楽市場に、創作歌謡という新しいジャンルが出現したのです。 このCDの中では、「河邊春夢」Dreaming by the stream」、「雨夜花Flower with dropping tears」、「十八姑娘Eighteen girl 」、「揺嬰仔歌Sleeping baby in a cradle」がこのジャンルの曲になります。

台湾の曲につきましては、今回数ある創作歌謡の中から、風土的に特徴のある曲、メロディの美しい曲をピックアップしてみました。 日本の曲は、沖縄の名護に伝わる羽衣伝説を書いた「はごろもの民話」、長崎生月(いきつき)島の隠れキリシタンの人たちが唱える歌オラショ「ぐるりよざ」、日本とアジアを結んだ「蘇州夜曲」、「南の花嫁さん(彩雲追月)」など、台湾・南西諸島・日本という潮の流れに沿って、皆さまに聞いてもらえたら嬉しいです。

李 浩麗

曲目

  1. 六月茉莉/Jasmine in June
  2. 河邊春夢/Dreaming by the stream
  3. 雨夜花/Flower with dropping tears 〜 姑娘十八一朶花/Eighteen girl
  4. 揺嬰仔歌/Sleeping baby in a cradle
  5. 丟丟銅仔/Diu diu dang
  6. はごろもの民話/a celestial robe folk story
  7. 南の花嫁さん/The southern bride
  8. ぐるりよざ/Guluriyoza
  9. 蘇州夜曲/A nocturne from Sosyu

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